疾患と鍼灸(はりきゅう) No.9

ストレスと鍼灸(はりきゅう)

ストレスとは

 「ストレス」は物理学の用語で「歪み」を広く意味しています。つまりストレッサー(刺激)を受け心身が耐えられなくなり歪みが生じた結果、肩こり・頭痛・胃のもたれ・倦怠感・イライラなど様々な不定愁訴が現れます。これが強くなると、胃潰瘍やうつ病などの原因にもなります。主に真面目、几帳面、内向的、頑固、とりこし苦労が多い方などがストレスを溜め込みやすいと言われています。適度な運動と十分な休養、気分転換など自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。

鍼灸(はりきゅう)の効果

 鍼灸治療はストレスによる諸症状に対する効果が認められていますし、症状を改善するだけではなく、ストレスの予防にも役立ちます。つまり鍼灸治療はストレスの緩和に最も適した治療法の一つだと言えます。気持ちいい鍼灸治療で心と身体のバランスを整え、健康の保持・増進に努めましょう。

効果のあるツボ

ストレスに効果のある「足三里(あしさんり)」というツボの図解足三里(あしさんり)

足三里(あしさんり)
場所:膝から指4本分下で、むこうずねの外側。
効果:消化不良・胃のムカつきの緩和。

ストレスに効果のある「内関(ないかん)」というツボの図解内関(ないかん)

内関(ないかん)
場所:掌側の手首中央から肘に向かって指三本分の所。
効果:精神的疲労による身体のだるさの軽減。

ストレスに効果のある「百会(ひゃくえ)」とうツボの図解百会(ひゃくえ)

百会(ひゃくえ)
場所:頭のてっぺん、左右の耳の先端を結んだ線と眉間を後ろに下がった線が交差する所。
効果:怒りっぽくなったり、イライラする症状の緩和。