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疾患と鍼灸(はりきゅう) No.18

腰椎椎間板ヘルニアと鍼灸(はりきゅう)

腰椎椎間板ヘルニアとは

 「ヘルニア」とは体内の臓器などが、本来あるべき部位から脱出した状態を指します。ヘルニア=腰痛と連想しがちですが、それは「腰椎椎間板ヘルニア」のことであって、すべてのヘルニアが腰痛を起こすということではありません。
 椎間板は背骨の間に挟まりクッションの役割をしています。その椎間板に負荷が掛かり過ぎると、中にある髄核というものが外に飛び出してしまいます。その状態が椎間板ヘルニアです。そして人体で一番負荷の掛かりやすい部位が腰であるため、腰椎椎間板ヘルニアは多くの方が罹患し、飛び出した髄核が周囲の筋肉・靭帯・神経を圧迫し炎症を起こし、腰殿部から足にかけて痛みや痺れといった辛い症状をきたします。

鍼灸が有効

 手術を必要とするような重篤な状態でない場合、腰椎椎間板ヘルニアに対し鍼灸治療は大変有効です。鎮痛効果はもちろん、自然治癒を促進し回復を早めます。
 医療機関での検査で手術の必要はないとされ安静を指示された場合などは、鍼灸の適応となる場合が多いです。気になる方はお気軽にご相談下さい。

効果のあるツボ

腰椎椎間板ヘルニアの鍼灸(はりきゅう)治療で使用する大腸兪(だいちょうゆ)というツボの図解大腸兪(だいちょうゆ)

大腸兪(だいちょうゆ)
場所:第4・5腰椎の間から指3本分外側。
効果:腰部の痛みを軽減。

腰椎椎間板ヘルニアの鍼灸(はりきゅう)治療で使用する委中(いちゅう)というツボの図解委中(いちゅう)

委中(いちゅう)
場所:膝の裏の真ん中。
効果:腰痛の特効穴。

腰椎椎間板ヘルニアの鍼灸(はりきゅう)治療で使用する承筋(しょうきん)というツボの図解承筋(しょうきん)

承筋(しょうきん)
場所:ふくらはぎの真ん中。
効果:足の痛み、痺れを軽減。