疾患と鍼灸(はりきゅう) No.21
関節リウマチと鍼灸(はりきゅう)
関節リウマチとは
関節リウマチとは、自己免疫が主に手足の関節を侵し、これにより関節痛、関節の変形が生じる炎症性自己免疫疾患のことを言います。つまり、本来異物を排除し身体を守るはずの免疫力が、自分の身体を攻撃し、関節に炎症などを起こしてしまう病気のことです。
原因は不明で女性に多く見られます。現在の医療で完治させるのはほぼ不可能と言われており、治療は主に現状維持、痛みの緩和を目的とします。早期に発見し治療を開始することが最も重要となる疾患です。
関節リウマチの診断基準
関節リウマチの診断はアメリカリウマチ学会(1987年)に基づき7つの項目の内4項目以上あてはまればリウマチと診断されます。
①朝のこわばりが1時間以上続く。
②3つ以上の関節が腫れる。
③手首が腫れる、また指先から数えて2番目や3番目の関節が脹れる。
④左右対称性に関節が腫れる。
(尚、これらの①~④の項目は6週間以上続くことが条件となります)
⑤レントゲンで手指にリウマチ変化がある。
⑥リウマトイド結節(皮下結節)がある。
⑦血液検査でリウマトイド因子がある。
手指のこわばりや痛みを長く感じたら、一度医療機関を受診してみましょう。
鍼灸で症状緩和
鍼灸治療は血行循環を改善し炎症を抑えるため、関節リウマチの症状緩和に効果的です。医師による投薬やリハビリと併用することで相乗効果も期待できます。
関節リウマチは前述した通り完治するのは難しい病気です。病気を受け入れ、うまく付き合っていくことが大切だと思います。お悩みの方は、ぜひ一度ご相談下さい。